少子高齢化、医療費高騰といった国難を抱える中で、ウェルビーイングを目指して健康の維持と増進は重要な課題です。老化を促進する危険因子である「糖化ストレス（ GS グライケーティブストレス ）」は加齢に伴う様々な退行性病変の発症・進展に関与しています。社会実装として、（管理）栄養士、医療従事者、食品関連企業の方々など仕事における医療に関するサービスの提供や家族の健康のために糖化ストレスに関する正しい知識を広めることで、わが国の保険・福祉に大きく貢献できると想定されます。特に日本の将来を担う次世代に向けてその願いを託したいと考え認定資格制度を発足しました。

食育や生活習慣において糖化ストレス（GS）は老化を促進する危険因子であり、２型糖尿病、認知症、白内障、皮膚の老化などさまざまな疾患を引き起こす要因となります。特に２型糖尿病の予防医療では、メタボリックシンドローム・脂質異常症・過剰飲酒・睡眠障害・ディスバイオーシス（異常腸内細菌叢）に対して全体的に管理していく必要があるため糖化の仕組みを知り、「食育」「体育」「知育」を学んで頂くことが重要となります。

そのようなアドバイスとその補助ができる人を養成するため「GSケアナースエイド／GSケアアドバイザー／GSケアプロフェッショナル」養成講座をスタートしました。

医療、介護、福祉の領域における人手不足は国難の一つでもあります。医療現場では国家資格を有さないナースエイドがチーム医療の一員として、患者に最も近く長く寄り添う役割を担っています。私たちはGSケアの知識をさらに身につけて欲しいと願っています。GSケアの講座では「食育」で適正な栄養摂取、蛋白/アミノ酸の役割、脂質管理、全粒穀物の効用、食品中AGEsの役割、腸内細菌叢の育成法などについて、また「知育」では「睡眠の質」と耐糖能、脳腸連関、動物性脂肪依存症等に関する最新情報を提供する予定です。GSケア養成講座はすべての管理栄養士・栄養士・医療従事者・関連企業の方にとって有益な学びの場となると考えています。

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